早期治療により非抜歯にて叢生の改善を行った症例

AfterⅠの写真：アーチワイヤーの交換を行い、（約3カ月間で）上顎前歯の整直が達成されました。
AfterⅡの写真：スペース不足の解消法その②としてペンデュラムアプライアンスにて上顎第一大臼歯の後方移動を行います。(前後径の増大)　　

AfterⅢの写真：上顎第一大臼歯の後方移動が終了後はすぐにマルチブラケットを装着して小臼歯の後方移動を行っていきます。
AfterⅣの写真：すべての上顎の歯が(非抜歯にて)整直されました。今後は第二大臼歯(12歳臼歯)の治療にうつっていきます。
　
　このように適切な方法で早期に矯正治療を行っていけば永久歯を抜かずに叢生の改善を行える場合があります。（マルチブラケット装置は必須となります。）
　動的処置期間：4年7ヵ月、治療費用：約100万円

　矯正治療には一般的に以下のようなリスクと副作用があります。

・患者さんによる適切なブラッシングが行われなかった場合に虫歯ができることがあります。
・ブラケット（装置）が粘膜を過度に刺激した場合、口内炎が起こることがあります。
・歯の初期移動の際に痛みを感じる場合があります。（通常数日で治ります）
・長期間の歯の移動により極めて希に歯根吸収が起こることがあります。
・矯正用の取り外し式ゴムを指示通り使用しなかったり、口腔の悪習癖が改善されない場合、計画している歯の動きが得られないことがあります。
・歯の裏側にブラケットを装着して治療を行う場合、装着後一定期間発音障害が起こることがあります。