叢生をともなう反対咬合症例。
- 6~8歳
- 受け口(反対咬合)
- ガタガタの歯並び(叢生)
- 表からの矯正
8歳の女児の患者さんです。前歯部反対咬合を呈し、上下顎の前歯部歯列は叢生(ガタガタの歯並び)となっています。
早期に矯正治療を開始したため小臼歯を抜かずに治療を終えることができました。乳歯から永久歯への交換期において、適切な方法にてスペース増大を行うことで無理なく歯列の整直と機能的で正常な咬見合わせが得られるのです。
矯正前
Before Ⅰ
Before Ⅱ
Before Ⅲ
Before Ⅳ
前歯部は反対咬合を呈し、下顎前歯部は叢生(ガタガタの歯並び)となっています。パノラマレントゲン所見において、上顎歯列も前歯部、側方歯部ともにスペース不足による叢生の症状が明らかに認められます。
Before Ⅳは治療前のパノラマレントゲン写真です。
矯正後
After Ⅰ
After Ⅱ
After Ⅲ
After Ⅳ
Active plateによる前歯の前方移動→側方歯の側方移動によるスペース不足の解消を行い、治療の後半ではマルチブラケットによる個々の永久歯の3次元的な移動を行いました。
その結果、13歳時には(小臼歯を抜かずに)整ったきれいな歯並びと機能的で正常な咬み合わせを得ることができました。
After Ⅳは動的処置後のパノラマレントゲン写真です。
動的処置期間:5年9ヵ月、治療費用:約100万円
矯正治療には一般的に以下のようなリスクと副作用があります。
・患者さんによる適切なブラッシングが行われなかった場合に虫歯ができることがあります。
・ブラケット(装置)が粘膜を過度に刺激した場合、口内炎が起こることがあります。
・歯の初期移動の際に痛みを感じる場合があります。(通常数日で治ります)
・長期間の歯の移動により極めて希に歯根吸収が起こることがあります。
・矯正用の取り外し式ゴムを指示通り使用しなかったり、口腔の悪習癖が改善されない場合、計画している歯の動きが得られないことがあります。
・歯の裏側にブラケットを装着して治療を行う場合、装着後一定期間発音障害が起こることがあります。
約100万円