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MFTを行った症例のご紹介〜永久歯列期①〜

2022/01/24スタッフブログ, 舌癖ブログ

上顎前突と叢生を伴う広範囲で重度の開咬症例のご紹介です。

 

 

 

 

初診 12歳5ヶ月  開咬 上顎前突 叢生

久保①

広範囲に開咬がみられ、両側第1大臼歯と第2大臼歯部(6番、7番)でしか咬合していないため、

重度の咀嚼障害と発音障害をおこしています。

また、上下の前歯部に叢生があり、ブラッシングが行き届ていないため発赤と腫脹がみられ

歯肉炎になっています。

久保②
13歳5ヶ月

上の歯にブラケットを装着して3ヶ月経過しました。
上顎第1大臼歯(上顎4番)の便宜抜歯を行い、上顎前歯のリトラクション(前歯の後退)を
行っています。
開咬の範囲はさらに広がり、最後方の歯のみでしか咬んでいない状態です。
開咬が悪化していることからMFTの説明を行いました。

久保③
14歳1ヶ月
MFTについてお話を聞いて頂いてから半年経過しました。上の歯列のレベリング(整直)が終わり、
リトラクション(前歯の後退)も順調に進んでいます。また、真面目に舌癖トレーニングを続けてくれてる効果が出てきています。まだ、麺類や細い食材はかみ切ることはできませんが、上下のかみ合わせは改善されています。
月に1度の治療の合間も、常に舌の位置を気をつけてくれているのがよくわかりました。

久保④
14歳10ヶ月
さらにかみ合わせが改善され、前歯から臼歯部まで接触するようになってきました。日頃から舌のポジションを気にかけトレーニングを行ってくれている成果が出ています。

久保⑤
15歳2ヶ月
これまで順調に治療を進めてきましたが、前歯のかみ合わせも浅くなり舌癖でかみ合わせが悪化しています。
上の前歯に今までなかった隙間ができています。
舌癖トレーニングを再度見直し、気をつけて頂くようお話ししました。
この時から前歯部に顎間ゴム(エラステックス)を開始しました。
顎間ゴムは上と下のブラケット間に小さな輪ゴムを取り付けます。ゴムはご自身で取り外しして頂きます。
使用時間は食事や歯磨きの時間以外でなるべく長時間装着して頂くことが望ましいです。

 

 

 

 

 

 

久保由衣9
15歳3ヶ月
前回から1ヶ月でかみ合わせは正常に改善されました。顎間ゴムの装着時間も長時間使用して頂けたようです。

久保⑧
16歳1ヶ月
ブラケット撤去直後です。
MFTを毎日真面目に取り組み、常に舌の位置を気にして熱心に治療に取り組んでくれた
おかげで良い治療結果を得ることができたと思います。
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