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MFTを行った症例のご紹介〜永久歯列期①〜
上顎前突と叢生を伴う広範囲で重度の開咬症例のご紹介です。
初診 12歳5ヶ月 開咬 上顎前突 叢生
広範囲に開咬がみられ、両側第1大臼歯と第2大臼歯部(6番、7番)でしか咬合していないため、
重度の咀嚼障害と発音障害をおこしています。
また、上下の前歯部に叢生があり、ブラッシングが行き届ていないため発赤と腫脹がみられ
歯肉炎になっています。
上の歯にブラケットを装着して3ヶ月経過しました。
上顎第1大臼歯(上顎4番)の便宜抜歯を行い、上顎前歯のリトラクション(前歯の後退)を
行っています。
開咬の範囲はさらに広がり、最後方の歯のみでしか咬んでいない状態です。
開咬が悪化していることからMFTの説明を行いました。
14歳1ヶ月
MFTについてお話を聞いて頂いてから半年経過しました。上の歯列のレベリング(整直)が終わり、
リトラクション(前歯の後退)も順調に進んでいます。また、真面目に舌癖トレーニングを続けてくれてる効果が出てきています。まだ、麺類や細い食材はかみ切ることはできませんが、上下のかみ合わせは改善されています。
月に1度の治療の合間も、常に舌の位置を気をつけてくれているのがよくわかりました。
14歳10ヶ月
さらにかみ合わせが改善され、前歯から臼歯部まで接触するようになってきました。日頃から舌のポジションを気にかけトレーニングを行ってくれている成果が出ています。