成長発育期の骨格性反対咬合（下顎前突症）

　Active plate（取り外しのできる装置）による前歯の前方移動→Expansion plate
による側方歯の側方移動によるスペース不足の解消を行いました。治療の後半においてはマルチブラケット装置による個々の永久歯の3次元的な移動（叢生の改善、咬合平面の変化による反対咬合の改善等）を行いました。
　その結果、上下顎の歯ならびはきれいに整い、全ての部分において正常で機能的な咬み合わせを得ることができました。側方からの顔貌において、上下の口唇のバランスも整い 顎のラインがすっきりとよりきれいなお口元となりました。

　動的治療期間 : 6年10ヵ月

　治療費用：約100万円

　矯正治療には一般的に以下のようなリスクと副作用があります。

・患者さんによる適切なブラッシングが行われなかった場合に虫歯ができることがあります。
・ブラケット（装置）が粘膜を過度に刺激した場合、口内炎が起こることがあります。
・歯の初期移動の際に痛みを感じる場合があります。（通常数日で治ります）
・長期間の歯の移動により極めて希に歯根吸収が起こることがあります。
・矯正用の取り外し式ゴムを指示通り使用しなかったり、口腔の悪習癖が改善されない場合、計画している歯の動きが得られないことがあります。
・歯の裏側にブラケットを装着して治療を行う場合、装着後一定期間発音障害が起こることがあります。