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非抜歯にて治療を行なった成人の叢生症例。
- 40代
- ガタガタの歯並び(叢生)
- 表からの矯正
46歳女性の患者さんです。叢生(ガタガタの歯並び)を主訴に来院されました。
上下顎歯列ともに前歯部に叢生(ガタガタの歯並び)が認められます。マルチブラケット装置を用いて小臼歯非抜歯にて矯正治療を行いました。
矯正前
Before Ⅰ
Before Ⅱ
Before Ⅲ
Before Ⅳ
上下顎前歯部ともに叢生(ガタガタの歯並び)を認め、右側の上顎側切歯は舌側に転移しており反対咬合となっています。(叢生の原因は、永久歯の大きさと顎の骨の大きさの不調和です。)
精密検査のデータに基づいた診断結果により、小臼歯非抜歯にて矯正治療を行いました。
矯正後
After Ⅰ
After Ⅱ
After Ⅲ
After Ⅳ
マルチブラケット装置を使用し、小臼歯非抜歯にてIPR(エナメルストリッピング)~歯の側面を0.25mmから0.3mm削る処置~を数カ所において行うことにより歯列の整直と咬合の確立を行いました。
その結果、上下顎の歯列はともに整ったきれいな歯並びとなり、側切歯部の反対咬合も改善され正常で機能的な咬み合わせとなりました。
治療前・治療後のセファロ分析の評価において、上顎前歯の突出度は5.8mm、18.2°から3.2mm、14.4°へとわずかに後方移動しました。
動的治療期間 : 1年8ヵ月
治療費用:約90万円
矯正治療には一般的に以下のようなリスクと副作用があります。
・患者さんによる適切なブラッシングが行われなかった場合に虫歯ができることがあります。
・ブラケット(装置)が粘膜を過度に刺激した場合、口内炎が起こることがあります。
・歯の初期移動の際に痛みを感じる場合があります。(通常数日で治ります)
・長期間の歯の移動により極めて希に歯根吸収が起こることがあります。
・矯正用の取り外し式ゴムを指示通り使用しなかったり、口腔の悪習癖が改善されない場合、計画している歯の動きが得られないことがあります。
・歯の裏側にブラケットを装着して治療を行う場合、装着後一定期間発音障害が起こることがあります。