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矯正治療中のブラッシングについて

2020/10/03スタッフブログ

矯正治療中に固定式ブラケットを装着している期間に適切なブラッシングが行われないと、虫歯や歯肉炎になるリスクが高まります。

ブラケットの周りには歯垢がたまりやすく、矯正治療が終わるまで
数年装着したままになるためその間のブラッシングが大事になってきます。
歯磨きを怠るとブラケットの周りに初期の虫歯が白っぽく出来てきて、装置を外した際に四角い跡が残ってしまいます。また歯肉炎になることがあります。
虫歯や歯肉炎にならないよう日頃のブラッシングをしっかりしましょう。

歯磨きのポイント

①歯垢のたまりやすいところを把握しましょう
歯垢のつきやすいところは歯と歯茎の間、歯と歯の間のすみっこにたまりやすいです。
この2ヶ所は唾液などの自浄作用が及びにくく、ブラケット装着の有無に関わらず歯垢がたまりやすく、磨き残しも多い部分です。

②歯を一本ずつ磨きましょう
歯ブラシを動かすときは1本ずつ小刻みに動かしてみがきます。
歯ブラシの角度を歯面に直角にあて同時に辺縁の歯肉にもあて小きざみに動かします。
力を入れて歯磨きをすると歯肉が傷ついてしまうので、20gくらいの力で磨くようにしましょう。

スクラッピング

③磨く順番を決めましょう
1本づつ、とばすことがないように順番を決めて磨くと磨き忘れを防止することができます。

《歯の磨き方》
図1
1.歯ブラシを歯と歯茎の境目にあてて振動させるように小さく横に動かします。

図2png
2.歯ブラシの毛先を歯ぐき側からブラケットの方向に毛先を押し込み、
同様に小さく横に動かします。

図3png
3.歯ブラシの毛先を噛む側からブラケットの方向に向けて同様に磨きます。

図4png
4.歯ブラシの毛先をブラケットの真上にあて、同様に磨きます。

図1.pngクリア2
図1.png9図1.png8

商品名: 《Ortho-one》              《P-cure》

5.矯正用歯ブラシ(ワンタフトブラシ)を使用してワイヤーの下や歯と歯の間も磨いていきます。
ワイヤーの下などは普通の歯ブラシでは磨きにくい所なので矯正用の歯ブラシを
使用して磨いていきます。ワイヤーの下に歯ブラシを入れ込み、細かくブラシを動かします。

当院では装置を使用して歯を動かす治療期間(動的処置)の間は4週間に1回の通院間隔で来院していただいておりますが、毎回の来院時に歯科衛生士スタッフが患者さんの口腔内管理としてしっかり歯磨きができているかのチェックをさせていただいています。
上手に磨けていない場合はその場で歯磨きのレッスンを行ってまいりますので
来院される際には必ずお使いの歯ブラシを持ってきていただくようお願いします。

《参考》
可撤式装置の場合は装置を外してしっかり歯を磨けるので虫歯のリスクは一切ありません。
※可徹式装置とはご自分で簡単に取り外しのできる装置で、動的処置の初期段階で小学校前半の小さいお子さんに使用する装置です。

 ・エキスパンションプレート
 ・アクティブプレート
 ・サジタルアプライアンス などがあります。

これらの可徹式装置は歯磨きする時や食事の時は患者さん自身で装置を外すため、
ブラッシング不良による虫歯のリスクは全くありません。

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